5月15日岩手日報にて掲載

2018.05.15

短角牛の革製品を企画・制作する盛岡市下太田の岩手革(中村俊行代表)は商品開発を強化し、本年度からフランス・パリに販路を拡大している。本県が飼育数日本一を誇る短角牛はヘルシーな食材として消費者の注目を集めるが、革は活用が進んでいなかった。なめらかな素材で風合いが良い「純国産皮革」としてブランド化を目指す。

岩手革は盛岡市内で焼き肉店「原価市場」を経営する中村代表(36)が2016年10月、短角牛に特化した革製品開発のため設立。昨年4月から名刺入れや財布などを県内の県産品取扱店や県外で販売している。

短角牛の革は丈夫さとしっとりとした肌合いを併せ持つ。海外から輸入した牛皮をなめしたものが国産革として流通する中、短角牛は「純国産」として消費者の間で徐々に評価を高めている。